無事けこーん式も終わり、痴呆の義母も楽しんでくれて、
ほっとした晩の事・・・。

今思うと、夕方不安になる時間に娘と夕飯の買い物に行っちまって、
息子は漫画読んでたし、
おやぢは酒飲んで寝こけてたし、
ばーさん1人TVを見させてたのも災いだった。
けこーん式なので、見せかけのハンドバッグを持たせたのもいけなかった。
包丁をまな板の上に置いて盛り付けをしてたのもいけなかった。
反省材料はいろいろある。

帰って来て夕飯の支度をしていると、
義母がバッグを手に「お金が無い!」と騒ぎ出した。
こうなると手がつけられない。
だんだんエスカレートする。
「泥棒!金を出せ!このやろー!」
おやぢにまずくってかかる。
叩く、引っ掻く、蹴る。
私にもティッシュの箱で打つ。
目覚し時計をつかんで殴りかかる。
何とかなだめつつ、早くご飯食べさせようと思ってお皿に盛ってたら
いつの間にか台所に来て、まな板の上の包丁を手に
私めがけて今度は切りかかって来た。
菜切り包丁だったので恐怖感はあまり無く
一回位当たっても死にはしないだろうと思って何とか後ろから
両手を取り押さえた。
おやぢに「今のうちに包丁取り上げて!」と叫んだら
指を一本ずつ外せばいいのに、ばーさんの手の上から包丁を奪おうとして
ちょこっと指を怪我してしまった。
取り敢えず包丁取り返して、「落ち着いてご飯にしよう」
と、居間に連れ戻したけど治まらない。
お膳に並んだおかずに「こんなものこーしてやるっ!」
とぺぺっと唾を吐き、皿をひっくり返した。
娘達は泣き、震え、息子は固まっている・・・。
(娘達に→)「おまえらは誰だ?!」
「ま、孫です」
「んなハズあるかっ!(おやぢ)に子供なんか居ない!」
(おやぢに→)
「この女は外でオトコ作ってるしょーもない女だ!
こんな女の何処がいいんだ?!」
(私に→)
「猫を捨てたな!外に放り投げたろう?!」
(へっ?一体アタマの中でどんなドラマのシナリオが出来てるんだ?)
「里に電話しろっ!」
(ばーさんの里って何処だ?)
「番号書いた紙を早く出せ!隠したな?!」
「泥棒め!有り金全部だせっ!」
(おまえが泥棒ぢゃん(-_-;)言われるままおやぢと私の財布から
お金を出すとわしづかみしてハンドバックにしまった。)
だいぶ暴れて(日頃腰が痛いってへにゃへにゃしてんのに、
ダンスでも踊れそうに元気で、力もめちゃめちゃ強かった)
悪態つきまくったら、疲れてきたようなので、
バッグを持たせてベッドに寝かせた。
何かまだ言ってたけど無視してドアを閉める。
すっかり怯えきった子供達は、
食事どころではないし、息子もここに居たくないと言うので
近くのカラオケやに三人で避難させる。
刃物類を隠してまんじりともしない時間を過ごす。
(早く夜が明けてくり〜〜〜!)
数時間後、義母がトイレに起きてきた。
もうすっかり落ち着いていて、さっきの狂態は忘れてしまったようだ。
寝る前の安定剤を飲ませなかったので、びくびくしてたけど、
「義母さん、お薬飲むの忘れてましたよ。ハイ、お水」
と言って渡すと「どうもすいませんね〜」
と素直に飲んでまた床に就いた。
ああ、良かった。もう大丈夫だ。
ほっとした瞬間膝が震え、心臓がバコバコした。
私って、そうとう反応がニブイらしい。。。
子供達にメールで知らせたら、夜中に帰ってきた。
9時に眠くなる息子が、もう大丈夫だからと言っても、
一家惨殺(?)が怖くて眠れないという。
まあ、かなりショックだよな〜( ̄△ ̄#)
朝にはけこーん式の事も鬼の様相で暴れた事もきれいさっぱり
忘れているようでした・・・。

おばあちゃんは、病気だから仕方ないんだよ。
お金への執着は生きる事への執着なんだよ。
おばあちゃんが、老いていく様を教えてくれてるんだよ。
もしかーちゃんや、おやぢが痴呆になったら、
やはり同様になるかもしれない。
そうなったら、誰に何と言われようと、
なるべくお金のかからない施設にでも突っ込んでね。
もしくは、おやぢ世代なんてベビーブームの子だから、
その辺から、年寄りが多すぎて安楽死が認められるようになるかもしれない。
そしたら迷わずGOサインだして栗。
尊厳死させて栗。
・・・・・・・と、子供達にまぢ顔でお願いしてしまいました。

土曜の夜はほぼ完徹して日曜夜帰宅。
帰宅した途端、気が緩んでまたまたすぷらった君が始まりました(爆)

今回は私にも子供達にも謝ってるおやぢが一番可哀想でした。

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